第16回KOMSA(九州沖縄医学生のつどい)が11月30日~12月1日に福岡市博多区で開催されました。

今回のテーマは「ヘルスプロモーションって何だろう?~貧困と健康をちかっぱ考える48時間~」をテーマに、ヘルスプロモーションについて貧困と健康の視点から向き合いました。

 

 

 

 

 

今回は福岡の医学生が現地実行委員として事務局を担い、KOMSAを成功させるため5月から準備に奮闘しました。

九州・沖縄各県から33名の学生が集まり、福岡からは九州大1名、福岡大4名、久留米大1名が参加しました。

1日目は、「貧困から考える医療ホームレス医療支援の実践とHPHについて」千鳥橋病院総合内科の有馬泰治医師の講演では、「HPHは患者さんだけではなく、地域、職員まで広く働きかける取り組み。病院だからこそ出来る事がある」と話しました。

 

 

 

 

 

午後からはホームレス及び生活困窮者支援施設である抱樸館福岡へフィールドワークに行き、学習講演として館長の青木康二氏より設立から現在の状況を伺い、抱樸館から自立された方からは、「ホームレスには、なりたくてなったのではない。抱樸館に入りその後に仕事が見つかったときは本当に嬉しかった。」などの実体験を聞きしました。

夕食会では各県からの持ち寄り企画の発表があり、貧困と健康に関して各県それぞれの切り口から、発表時間いっぱいの内容の詰まったプレゼンを行いました。また、交流会では琉球大学が担当し、みんなが楽しく交流出来るよう盛り上げました。

2日目は、子ども、中高年、老年のそれぞれの貧困と健康について3つの分科会に分かれて講演を聞き、分科会後は2日間の振り返りやまとめを班ごとに行いました。

 

 

 

 

 

【分科会報告】

第1分科会

児童養護施設の問題や子どもの村の取り組みについて

今津子どもの村福岡 スタッフリーダー・保健師 今岡春奈さん

 

 

 

第2分科会

千鳥橋病院に出会い、ホームレスから自立した経験

福岡健康友の会「むすびの会」

第3分科会

老年の年金、生活保護の問題など

福岡第一法律事務所の星野圭弁護士

最後に福岡県連医学生委員長の有馬泰治医師より「絆やコミュニティー、つながりを作っていくことが必要という意見が学生から出ていた。貧困や健康、HPHはとても難しい内容だがみんな真面目によく考えている。みんなでHPH進めて欲しい。」と閉会の挨拶を行いました。久しぶりに会った学生と仲良く交流し、民医連、HPHについて学んだ2日間でした。

【参加者の感想】

・生まれた体重と糖尿病のリスクが関係している事や経済格差が学力と結びつき、健康格差にも繋がっている事を初めて知った。

・HPHで患者、地域、職員が健康増進できれば医療費を削減できる。広げていくべきと思う。

・子どもの村というNGOを初めて知った。児童養護施設では職員の疲弊や、児童同士の衝突等問題を抱えている。子どもの村では研修を行い、サポートスタッフもいて子どもの教育に良い環境が作られていると思う。

・望んだのではなくて仕事が無い為にホームレスになった事を、実際に経験された人から聞くのでは全く説得力が違った。ホームレスに対する今までのイメージが変わった。

・ホームレスを見かけた事はあっても、きちんと話した事もなかったし、その生活から自立した方の話は聞いたことがなかった。相手を理解しないことから誤解や偏見が生まれている。少しでも理解できるように努力したい。

・人権が守られていないと率直に感じた。制度について知らないことが多いので学習していきたい。

・普段考えることの少ない貧困について考え、自分とは違う方の意見を聞くことが出来、有意義な2日間だった。

・人と人の絆や、社会へのつながりを持ち続けることが大事だ。

千鳥橋病院が所属する民医連は無差別・平等の医療と福祉の目指す組織です。大学では学ぶことのできない、病院のヘルスプロモーション活動や社会情勢に沿った学習会、他大学の医学生との交流などの様々な企画を行っています。

ぜひ一度千鳥橋病院へ見学・実習にお越しください。