研修医:安東

身に付く内容というのが他とはちょっと違ってくる

――現在、初期研修4年目ということですが、普段の仕事の中でもちろんストレスだったり、不安だったりとか、そういうものも感じることがあると思うんですけど、例えばそういう時、リフレッシュする方法ってなにかありますか。

安東:もともとバドミントンをやっていたので、そういう運動もやりたいんですけど、やっぱり時間がないというのが正直なところなので。だからけっこう、土日も休みをボンと取ってしまうと戻るのがきついので、もうずっと突っ走るときは突っ走って、病院の近くに住んでるので、そういう形で「もう病院は自分の住んでるところの一部」という形でとらえながら、生活の一部として頑張っていますね。

――あんまりそこにストレスを感じることはないということですか?

安東:そこまで悩んだりとか、ストレスを感じたりとかっていう大きな波はあんまりないんですけど、たまにちょっと出掛けてみたりとか、ドライブに行ってみたりとか、夜中でもけっこう走り回ったりすることがあるので。

――医師としてのお話に戻るんですが、先生は将来どんな医師を目指されていますか。

安東:ベースはプライマリ・ケアで。とにかく全身が診れて、その患者さんとその家族とコミュニケーションがしっかり取れて、地域に愛されるような医者になりたいっていうのはずっと変わらずにあります。その上で、やっぱり4年目になってきて、自分の興味がある分野というのも出てきたので、今はしっかり専門医も取りたいなという意思はあります。なので、それも大分の中で、大分市内、大分県内で研修をして、さらにスキルアップをして、最終的にはこの病院でまた貢献ができればいいなと思ってますけど。

――ちなみに興味が出てこられた、専門というのは?

安東:腎臓内科です。

――それは何かきっかけとかあったんでしょうか。

安東:ここの病院にはかなり重症の患者さんも来られるんですが、大きい病院みたいにICUがあるわけではないし、常にICUの看護師さんがいて、ずっと付きっきりで看病しているわけではないので。
環境がまず違うんですけど、それでも重症者の看護をして、治療をして、助けなきゃいけないってなったときに、一番治療で苦戦したというか、自分が困ったなと思ったのが、透析の分野だったんですね。あとは、重症の循環動態だったり、全身の管理をするってなったときに、腎臓とか心臓とか、そういう最終的にダメージを受けてしまうような臓器の勉強をもっとしたいというふうに思ったのがきっかけで。

ここの病院は、透析のプランニングをしたりするような技師さんもいないので、研修医を含めて、上の先生もそうなんですけど、自分でプランニングをして回路を組み立てて、透析の機械を回すっていうところまでやっていたので、そのメカニズムとか仕組みも知った上でしっかり勉強しておきたいというのが最初のきっかけですね。

――困難さにあたって、これをやっぱり乗り越えたいという思いですね。例えば、先ほどおっしゃられたプライマリ・ケア、総合的にジェネラルに患者さんを診ていきたいと。例えば、それを実現するためには、どのような研修をしていくのが必要だなというふうに今、感じられていますか?

安東:プライマリ・ケアをやりたいという意思があれば、最初からプライマリ・ケアをやっているところでの研修が必要だということが、私の中では実感したなと思います。大学でも確かに総合診療部という科があるし、いろんなところで、当直は内科も外科も診なきゃいけないというところはたくさんあると思うんですけど、常に日常診療からいろんな患者さんを診て、小児科も診るし、内科も外科も診る。それこそ、精神疾患を患った人もいらっしゃいますし、「家族内で困ってることがあるんだけど」というような人生相談をされるときもありますし。

やっぱり、うまくコミュニケーションが取れないといけないというのがすごく大きいのと、あとは、プライマリ・ケアの研修とか実習というのは、それをずっと長年やってきた経験値のある先生たちが周りにいるっていうのがとても大事だなと思いますね。「専門分野はこういう勉強をしたらいいよ」とか、その先生たちが経験してきた中でのアドバイスだったりがとても大事だったりします。

実際、ここの先生たちもみんなプライマリをやりながら、自分の専門を持っていらっしゃるので、その中でそういう先生たちの後ろ姿を見ながら、自分が研修しているというのは、育ちやすいというか、勉強しやすい環境かなというふうに思っています。

一つ、一つの科ごとに分けられてしまうと、とても短期間での勉強になってしまうので、健生会病院の研修で私がいいなと思っているのは、各科に分かれずに、ずっと同じ内容で内科、外科総合を小児科も含めて、ずっと長い期間で研修をしていくので、一時的にわーっと詰め込んで、またちょっと記憶が忘却の彼方にっていうのを繰り返してっていうのとは違って、持続して研修をしているので、おそらく初期研修期間で身に付く内容というのが他とはちょっと違ってくると思うんです。